故事成語は、中国の古典や日本の歴史上の出来事に由来たことばです。
実際の出来事が元になっていますので、短い言葉の中に深い教訓や物語が詰まっています。
それぞれの言葉の背景を知ることで、先人たちの知恵や生き様が鮮やかに心に響くでしょう。
今回は知っておきたい日本の故事成語を紹介します。
故事成語はきっとあなたの悩みを解決する気づきをくれるかもしれません。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

『故事成語』人生の岐路と決断
人生には、時に重大な決断を迫られる瞬間があります。
困難な状況に直面し、進むべき道に迷った時、先人たちがどのような覚悟を持ち、どのように道を切り開いてきたのでしょうか。
人生の岐路における知恵と勇気を私たちに教えてくれる故事成語を紹介します。
アイちゃん!また昼間からお酒飲んで!


アイちゃん!お酒くさい!
昼からお酒を飲むことを犯罪者みたいに言う。こりゃ、四面楚歌だね。

危急存亡の秋(ききゅうそんぼうのとき)
意味
危機が迫り、生きるか死ぬかの瀬戸際。国家や組織、個人の運命がかかる重大な局面。
中国、蜀の諸葛亮(しょかつりょう)が魏を討つために、劉禅に上奏した「出師の表(すいしのひょう)」の中の一節です。
蜀がまさに滅亡の危機にある状況を表すために使われました。
朝三暮四(ちょうさんぼし)
意味
目先の違いにこだわり、結果が同じであることに気づかないこと。また、人をだますためのごまかし。
中国、宋の時代の思想家、荘子(そうし)の著書『荘子(そうし)』の中の故事です。
猿に与えるトチの実を「朝に三つ、暮れに四つ」にすると猿が怒り、「朝に四つ、暮れに三つ」にすると喜んだという話に由来しています。
四面楚歌(しめんそか)
意味
周囲を敵に囲まれ、孤立無援の状態であること。
中国、秦末の時代。項羽(こうう)が漢の劉邦(りゅうほう)に追い詰められ、垓下(がいか)で包囲された際に、夜中に周囲から故郷の楚の歌が聞こえてきたという故事が由来です。
これにより項羽は楚の兵が全て降伏したと思い込み、絶望ししました。
破釜沈舟(はふちんしゅう)
意味
決死の覚悟で、退路を断って事に当たること。
中国、秦末の時代。楚の項羽(こうう)が秦軍と戦う際、兵士たちに三日分の食料を与えた後、炊事用のかまどを壊し、舟を沈めて、退路を断ち、決死の覚悟で戦いに臨んだという故事が由来です。
『故事成語』努力と成長の道のり
目標を達成するためには、たゆまぬ努力と、困難に耐え忍ぶ強い精神が必要です。
故事成語の中には、そうした地道な努力や、苦難を乗り越えて成長していく様を描いたものが多くあります。
あなたの努力を肯定し、前向きな気持ちにしてくれる故事成語を紹介します。
ここで紹介している故事成語は胸に響きますね。

昔の人も頑張ったんだなって思うと、やる気出るよね。


エリカも頑張って勉強する!
蛍雪の功(けいせつのこう)
意味
苦労して学問に励んだ成果。
中国の晋の時代。貧しい車胤(しゃいん)は蛍の光で、孫康(そんこう)は雪明かりで本を読んで勉強しました。
後に立派な人物になったという故事が由来です。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
意味
目的を達成するために、あらゆる苦労に耐えること。
中国の春秋時代。呉王夫差(ふさ)が父の仇である越王勾践(こうせん)を倒すため、固い薪(たきぎ)の上で寝て復讐心を忘れず、敗れた勾践は苦い肝(きも)を嘗めて復讐を誓ったという故事が由来です。
切磋琢磨(せっさたくま)
意味
仲間と励まし合い、共に努力して向上すること。
『詩経(しきょう)』にある「切磋の如く、琢磨の如し」という言葉が由来です。
玉や石を切り刻んだり(切磋)、磨いたり(琢磨)して美しく仕上げるように、学問や人格を修めることを意味しています。
韋編三絶(いへんさんぜつ)
意味
一つの書物を繰り返し読み込み、とことん学問に励むこと。
孔子(こうし)が『易経(えききょう)』を繰り返し読んだため、書物を綴じていた韋(なめしがわ)の紐が三度も切れてしまったという故事が由来です。
『故事成語』知恵と戦略の活用
知恵を絞り、状況を見極めることは、物事を有利に進める上で非常に重要です。
故事成語には、時に策略を巡らせ、時に柔軟な発想で困難を乗り越えた先人たちの知恵が詰まっています。
あなたの問題を解決してくれるかもしれない故事成語を紹介します。

たたかいのことが多いね!
昔は戦争ばかりでしたからね。平和が一番ですよ。

昔の人の戦略って今でも役に立つ考え方が多いよ。

漁夫の利(ぎょふのり)
意味
争っている両者の間に第三者が現れ、労せずして利益を得ること。
中国の戦国時代。蚌(ハマグリ)が日向ぼっこをしていると、鷸(シギ)がその肉を食べようとして嘴を挟まれ、互いに離れなくなった。
それを見た漁夫が両方とも捕らえ、労せずして利益を得たという故事が由来です。
舟を刻みて剣を求む(ふねをきざみてけんをもとむ)
意味
時の流れや状況の変化に気づかず、昔の考えに固執すること。
中国の楚の人が、舟で川を渡る途中、誤って剣を川に落とした。彼はすぐに落ちた場所に舟のへりに印をつけ、「ここに剣が落ちたのだから」と言って、岸に着いてからその印の場所から川に飛び込んで剣を探したという故事が由来です。
鼎の軽重を問う(かなえのけいちょうをとう)
意味
相手の権力や実力を疑い、試そうとすること。
中国の楚の荘王(そうおう)が周の王権の象徴である鼎(かなえ)の重さを尋ねた故事が由来です。
これは周の権威を試す、あるいは周に代わって天下を取ろうとする野心を示するものとされます。
遠交近攻(えんこうきんこう)
意味
遠い国と同盟を結び、近い国を攻める外交戦略。
中国の戦国時代、秦の宰相であった范雎(はんしょ)が、当時の強国である秦王に進言した外交戦略が由来です。
遠くの国とは親しく交わり、近くの国を攻めて領土を広げるというものでした。
『故事成語』人間関係の真髄
私たちは一人では生きていけません。家族、友人、職場の仲間、そして偶然出会う人々。
他人との関わりの中で、私たちの人生は彩られていきます。
人との繋がりを深め、より良い人間関係を築くためのヒントをくれる故事成語を紹介します。

今日の体育ね。外で運動できるの楽しみにしてたけど、雨で体育館になったヨ!でも basketball ができて楽しかった!
あらあら。長い人生の中では何が幸運で何が不幸か分かりませんね。本当に塞翁が馬ですね。

人間万事塞翁が馬っていう感じで使いますね。

刎頚の交わり(ふんけいのまじわり)
意味
首を斬られても悔いがないほどの、深い友情。
中国の戦国時代。趙の藺相如(りんしょうじょ)と廉頗(れんぱ)という二人の家臣が、初めは反目しあったが、後に互いに尊敬し合い、命をかけても後悔しないほどの厚い友情を結んだという故事が由来です。
管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)
意味
利害を越えた、非常に深い友情。
中国の春秋時代。斉の管仲(かんちゅう)と鮑叔(ほうしゅく)の友情が由来です。
鮑叔は管仲の才能を深く理解し、管仲が自分より上の地位についても文句を言わず、常に彼を支え続けました。
塞翁が馬(さいおうがうま)
意味
人生における幸不幸は予測できないもので、何が幸いし、何が災いするか分からない。
中国の思想家、淮南子(えなんじ)の著書『淮南子(えなんじ)』の故事が由来です。
北方の塞(とりで)の近くに住む老人が、馬を失ったと思ったら駿馬を連れて帰ってきたり、その息子がその馬から落ちて骨折したと思ったら戦争を免れたりしたという話から。
破鏡重円(はきょうじゅうえん)
意味
一度離別した夫婦が再び結ばれること。
中国の南北朝時代。陳の滅亡の際に、夫婦が離れ離れになる前に鏡を二つに割って持ち合い、再会を誓い、後に再び巡り合えたという故事が由来です。
『故事成語』言葉の力と影響
言葉には、人の心を動かし、状況を一変させるほどの力があります。
しかし、その使い方を誤れば、思わぬ災いを招くことも。
言葉が持つ影響力の大きさや、その使い方によって生じる結果を深く考えさせてくれる故事成語を紹介します。
エリカは可愛いね。


Oh!thank you!
黙ってればね。

蛇足ですか。アイちゃんも同じだと思いますよ。

蛇足(だそく)
意味
余計な付け足し。なくても良いものを付け加えること。
中国の戦国時代。『戦国策(せんごくさく)』の故事が由来です。
ある男たちが蛇の絵を描く競争をした際、一番早く描き終えた者が、余計な「足」を描き加えている間に、他の者が完成させてしまったため、酒を逃しました。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
意味
仲の悪い者同士が、同じ場所や境遇にいて協力すること。
中国の春秋時代。『孫子(そんし)』の故事。かつて敵対し合っていた呉(ご)と越(えつ)の兵士が、同じ舟に乗り合わせ、嵐に遭遇した際に協力して難を逃れたという話が由来です。
一字千金(いちじせんきん)
意味
非常に価値のある、優れた文字や文章。
中国の戦国時代。秦の呂不韋(りょふい)が『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』を完成させ、一字でも修正できる者には千金を与えると言ったという故事が由来です。
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
意味
何度も聞いたり、話を聞いたりするよりも、一度自分の目で直接見る方が確かでよく理解できる。
中国の漢の時代。『漢書(かんじょ)』の故事が由来です。
趙充国(ちょうじゅうこく)という将軍が、反乱鎮圧のために状況を細かく報告するよりも、自ら現地に行くべきだと述べました。
『故事成語』逆境と挑戦
人生には、絶望的な状況や、避けられない困難が立ちはだかることがあります。
しかし、故事成語は、そうした逆境の中でこそ、真の勇気や知恵が試され、新たな道が切り開かれることを教えてくれます。
困難に立ち向かう姿勢を、故事成語から学びましょう。
逆境ってその人の本当の姿がよくわかりますよね。

すぐに諦めてしまう人、諦めない人。その通りですね。


窮鼠猫を噛む!エリカは諦めずにがんばる!
捲土重来(けんどちょうらい)
意味
一度敗れた者が、再び勢力を盛り返して巻き返すこと。
中国の唐の詩人、杜牧(とぼく)の詩「烏江亭(うこうてい)」が由来です。
項羽が天下を取る好機を失ったことに対し、もし彼が長江を渡って再起を図っていたら、再び天下を巻き返すことができただろう、という内容が記されています。
絶体絶命(ぜったいぜつめい)
意味
危機が迫り、どうすることもできない状態。
『韓非子(かんぴし)』や『戦国策(せんごくさく)』などに見られる表現です。
生きる道も、命を絶つ道も閉ざされ、進退窮まる状況を示す故事成語です。
苦肉の策(くにくのさく)
意味
窮地に陥り、苦しまぎれに考え出した方法。
中国の三国時代。『三国志演義(さんごくしえんぎ)』の故事が由来です。
呉の周瑜(しゅうゆ)が、魏の曹操(そうそう)をだますために、黄蓋(こうがい)を棒で打ち、降伏を装わせた策略です。
本来は敵を欺くために、自分自身や味方を傷つけるような、または苦しめるような策略を指しますが、紹介した意味でも使われます。
窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
意味
追い詰められた者が、弱者でも必死になれば強者に反撃すること。
『塩鉄論(えんてつろん)』などにある言葉が由来です。
窮地に追い込まれたネズミでさえ、必死になれば猫に噛みつくように、弱い者でも必死になれば強い者を打ち負かすことがあります。
『故事成語』才能と評価
人の才能や能力は、どのように見出され、どのように評価されるのでしょうか。
そして、本当に優れた人物とはどのような人なのでしょうか。
才能の発見や、物事を完璧に仕上げることの重要性、そして時として見誤られる評価について教えてくれる故事成語を紹介します。
エリカちゃん。ノートの文字はもっときれいに書いてくださいよ。


でも、アイちゃんが読めればいいって。
千鶴さん。買櫝還珠です。
ノートを綺麗に書くことではなく、しっかり覚えて人生に役立たせるのが目的ですから。

アイちゃん。あまりエリカちゃんに屁理屈を教えないでください。

伯楽(はくらく)
意味
馬の良し悪しを見抜く達人のように、人の才能や力量を見抜く力のある人。
中国の春秋時代。『韓非子(かんぴし)』の故事が由来です。
秦に伯楽という馬の鑑定士がいて、どんな名馬でも彼の目にかかればその価値が分かったと言われています。
画竜点睛(がりょうてんせい)
意味
物事を完成させるための、最後の重要な仕上げ。
中国の梁の時代。『歴代名画記(れきだいめいがき)』の故事が由来です。
張僧繇(ちょうそうよう)という画家が安楽寺の壁に竜の絵を描いた際、瞳を描き入れたら、その竜がたちまち壁から飛び去ったと言われています。
完璧(かんぺき)
意味
欠点や不足が全くなく、完全であること。
中国の戦国時代。『史記(しき)』の故事。趙が和氏の璧(かしのへき)という宝玉を手に入れたが、秦王がこれを奪おうとしました。
趙の藺相如(りんしょうじょ)は命をかけて璧を守り抜き、無傷で趙に持ち帰ったことが由来です。
買櫝還珠(ばいとくかんじゅ)
意味
大切なものとそうでないものを取り違えて、価値のない方を選ぶ愚かさ。
中国の戦国時代。楚の商人が美しい飾り箱(櫝)に入れて真珠を売ったところ、それを買った者は真珠(珠)ではなく飾り箱の方を気に入り、真珠は返して箱だけを持ち帰ったという故事が由来です。
『故事成語』権力と社会の教訓
社会や組織において、権力はどのように振る舞われ、人々はどのようにそれと向き合うべきなのでしょうか。
権力の移ろいや、社会の矛盾、そして人間の本質的な姿を映し出し、冷静な視点を与えてくれる故事成語を紹介します。
アイちゃん、エリカちゃん。
もう少しお部屋を綺麗に保てませんか?

エリカが使ったものを出しっぱなしにするから。


アイちゃんは食べおわったゴミを捨てない。エリカのほうがマシ。
五十歩百歩です。

逆鱗に触れる(げきりんにふれる)
意味
目上の人や権力者を激しく怒らせること。
中国の思想家、韓非子(かんぴし)の著書『韓非子(かんぴし)』の故事が由来です。
竜の喉元には逆さに生えた鱗があり、これに触れると必ず人を殺すと言います。
それが転じて、絶対的な権力者の逆鱗(逆立った鱗)に触れるような行為は、命取りになるという戒め。
君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
意味
優れた人物は、自分の過ちに気づけばすぐに態度を改めること。
中国の古典『易経(えききょう)』の言葉が由来です。
「君子は過ちを犯しても、豹(ひょう)の毛並みが季節によって変わるように、すぐに潔く改める」という意味があります。
破竹の勢い(はちくのいきおい)
意味
破竹のように、とどめることのできないほどの激しい勢い。
中国の三国時代。晋が呉を攻めた際、杜預(とよ)という将軍が「破竹の勢い」と例えた故事が由来です。
竹を割る時に、最初の一節を割れば、あとは簡単に割れるように、一度勢いがつくと止められないことを意味しています。
五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
意味
程度の差こそあれ、本質的には同じようなものであること。
中国の思想家、孟子(もうし)が梁の恵王(けいおう)に語った故事が由来です。
戦で五十歩逃げた兵士が百歩逃げた兵士を笑うが、逃げたことには変わりがなく、本質的には同じだと諭しました。
『故事成語』疑念と誤解
人の心は、時に疑いや誤解によって惑わされることがあります。
一度疑念を抱くと、何でもないことまで恐ろしく感じられたり、事実ではないことが真実のように広まったりすることも。
心の動きや、情報に惑わされないことの重要性を教えてくれる故事成語を紹介します。

ちづる!見て!勉強の計画立てた!It's a great plan!
あとはそれを実行できるかどうか。

画餅(絵に描いた餅)にならないうように、頑張りましょうね!

疑心暗鬼(ぎしんあんき)
意味
疑いの心があると、何でもないことまで恐ろしく感じられること。
中国の応劭(おうしょう)が記した『風俗通(ふうぞくつう)』の故事が由来です。
ある人が弓を壁にかけていたところ、その影が毒蛇に見え、酒を飲んだ友人がその影におびえて病気になってしました。
三人成虎(さんにんせいこ)
意味
根拠のない噂でも、多くの人が口にすれば事実のように思われること。
中国の戦国時代。『戦国策(せんごくさく)』の故事が由来です。
魏の龐葱(ほうそう)という者が王に「市に虎がいる」と三人の者が言えば、王はそれを信じるでしょう、と述べました。
呉下の阿蒙(ごかのあもう)
意味
以前とは見違えるほど進歩したこと。
中国の三国時代。『三国志(さんごくし)』の故事が由来です。
呉の呂蒙(りょもう)は、初めは武勇に優れるも学問を軽んじていたが、孫権に勧められて猛勉強し、見違えるほど教養を身につけました。
画餅(がべい)
意味
絵に描いた餅。計画だけで実行が伴わない、何の役にも立たないこと。
実物として食べられない絵の餅のように、いくら立派な計画でも実行されなければ何の役にも立たないという意味します。
中国の古典『晋書(しんじょ)』に記載があります。
『故事成語』変革と進歩
時代は常に移り変わり、私たちの社会も進化し続けています。
古い慣習にとらわれず、新しいものを取り入れ、常に進歩を目指すことは、個人にとっても組織にとっても重要です。
変革の必要性や、新たな道を切り開くことの意義を教えてくれる故事成語を紹介します。

どうして故事成語を勉強するの?
まさに温故知新。先人たちの知恵や経験から学べることが多いからですよ。

故きを温(たず)ねて新しきを知る。論語の教えだね。

温故知新(おんこちしん)
意味
古いものを研究し、そこから新しい知識や道理を発見すること。
孔子の言葉を集めた『論語(ろんご)』の一節が由来です。
「故きを温(たず)ねて新しきを知る」とあり、過去の学問や出来事を学ぶことで、新たな発見や理解が得られると教えています。
守株(しゅしゅ)
意味
古い習慣ややり方にこだわり、変化に対応できないこと。
中国の戦国時代。『韓非子(かんぴし)』の故事が由来です。
宋の農夫が偶然切り株にぶつかって死んだウサギを手に入れたため、それ以来、畑仕事をやめて切り株を見張っていたが、二度とウサギは手に入りませんでした。
一網打尽(いちもうだじん)
意味
一度に全てを捕らえること。
中国の宋の時代、ある官吏が盗賊を捕らえる際、一網で全ての盗賊を捕らえたという故事が由来です。
一度に全てを捕らえ尽くすこと、または一度に多くの対象を捕獲・解決することを意味します。
革故鼎新(かくこていしん)
意味
古い制度や習慣を改めて、新しいものとすること。
『周易(しゅうえき)』の「鼎(てい)」の卦(か)が由来の故事成語です。
「革故」は古いものを改めること、「鼎新」は新しい鼎を鋳るように、物事を新しくすることを意味します。
まとめ:故事成語から先人たちの知恵を学ぼう
今回は故事成語をご紹介しました。
故事成語は、単なる言葉の羅列ではなく、それぞれが背景に持つ物語や教訓が、私たちの心に深く響くものです。
歴史上の人物たちの知恵や生き様を通して、多くのことを学んでいきたいですね。