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コラム

知っておきたい日本の慣用句【50選】文字通りの意味にならない不思議なことば

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慣用句とは、二つ以上の言葉が結びつくことで、元の意味とは異なる意味になる言葉です。
比喩にも似たユニークな表現で、言葉に不思議なスパイスを加えてくれます。
今回は知っておきたい日本の慣用句を紹介します。
ことわざはきっとあなたの言葉や表現に彩を加えてくれることでしょう。

エリカ

慣用句ってMagic みたい!

Contents
  1. 『慣用句』感情・心の動き
  2. 『慣用句』身体で表す行動・状態
  3. 『慣用句』人間関係・人付き合い
  4. 『慣用句』思考・理解の深まり
  5. 『慣用句』努力と困難の乗り越え
  6. 『慣用句』情報の扱い方
  7. 『慣用句』状況・状態の変化
  8. 『慣用句』時間・速度の感覚
  9. 『慣用句』能力・限界と向き合う
  10. 『慣用句』内省・後悔の気持ち
  11. まとめ:慣用句を使いこなして表現に彩を

『慣用句』感情・心の動き

私たちの心は、喜び、悲しみ、驚き、怒りなど、様々な感情で揺れ動きます。
慣用句は、そんなデリケートな心の動きを、ときにユーモラスに、ときに鮮やかに表現する力を持っています。
あなたの気持ちを的確に伝えたい時に、ぜひ使ってみてくださいね。

気持ちを慣用句で表現すると上手に伝わると思うよ。

アイちゃん

そうですね。恐ろしい思いをするって言うより、肝を冷やすって言った方がより強調されますね。

千鶴
エリカ

今日の漢字のテストの結果は、肝を冷やす

気が置けない(きがおけない)

意味

遠慮や気兼ねがいらず、気楽に付き合える。

心から信頼できる友人や、リラックスできる関係性を表すときに使われる、温かい表現です。

胸をなでおろす(むねをなでおろす)

意味

心配事がなくなり、ホッと安心する。

長く抱えていた不安や緊張から解放され、安堵する様子を表します。

眉をひそめる(まゆをひそめる)

意味

不快なことや心配なことに対して、顔をしかめる。

困惑、不満、嫌悪など、ネガティブな感情が顔に出る様子を表現します。

臍を噛む(ほぞをかむ)

意味

後悔しても、どうにもならないことを嘆く。

臍(ほぞ)とはおへそのことです。後悔先に立たず、もう取り返しがつかない状況で、悔やんでも悔やみきれない心情を表します。

肝を冷やす(きもをひやす)

意味

非常に驚いたり、恐ろしい思いをする。

予期せぬ出来事や危険に直面し、ゾッとするような体験を指します。

顔が広い(かおがひろい)

意味

交友関係が広く、多くの知人がいる。

様々な分野に知人がいて、人脈が広いことを肯定的に表現する言葉です。

『慣用句』身体で表す行動・状態

日本語の慣用句には、体の部位を使った表現が豊富にあります。
手、足、目、耳、鼻など、私たちの身体の一部が、まるで感情や行動を物語るかのように使われます。
これらの慣用句を知ることで、より豊かな表現力を身につけることができるでしょう。

体の一部が、色々な意味になるのが面白いですね。

千鶴
エリカ

ちづるのお店はクラスでも人気!エリカは鼻が高い

へぇ。エリカ、お世辞の腕を上げた

アイちゃん

足を引っ張る(あしをひっぱる)

意味

他人の邪魔をして、成功を妨げる。

協力すべき場面で、かえって相手の進歩や目標達成を阻害する行為を示した慣用句です。

肩を並べる(かたをならべる)

意味

同じくらいの実力や地位を持つ。

劣ることなく、同等に競い合える能力や立場であることを表現した慣用句です。

腕を上げる(うでをあげる)

意味

技術や能力が上達する。

練習や経験を積むことで、ある分野のスキルが向上したことを表すときに使われます。

鼻が高い(はながたかい)

意味

誇らしく思う気持ち。

自分や自分の身内が褒められたり、認められたりした時に、自慢げに誇らしく感じたときに使います。

耳を傾ける(みみをかたむける)

意味

熱心に話を聞く。

相手の意見や話に真剣に注意を払い、理解しようとする姿勢を示した慣用句です。

目を丸くする(めをまるくする)

意味

非常に驚いたり、感心したりして、目を大きく見開く。

予想外の出来事や、信じられないような光景を見た時の、率直な驚きを表現した慣用句です。

『慣用句』人間関係・人付き合い

私たちは社会の中で生きており、人との関わりは避けられません。
そんな複雑な人間関係や、コミュニケーションの機微を巧みに表現した慣用句を紹介します。
相手との距離感や、言葉の選び方について考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

人間関係って難しいですからね。

アイちゃん

慣用句を上手に使って、円滑なコミュニケーションを図ってくださいね。

千鶴
エリカ

Communication!難しいけど楽しい!

水を差す(みずをさす)

意味

仲の良い関係や、順調な進行を妨げる。

和やかな雰囲気や、スムーズに進んでいた物事に、邪魔や妨害が入る様子を表現した慣用句です。

顔に泥を塗る(かおにどろをぬる)

意味

人の面目を潰し、恥をかかせる。

他人の名誉や評判を傷つけ、世間体や信頼を失わせるような行為を示します。

舌を巻く(したをまく)

意味

あまりのすばらしさに感心し、驚く。

相手の技量や才能、言動に心底驚き、感嘆したときに使いましょう。

太鼓判を押す(たいこばんをおす)

意味

確かなものとして保証する。

自分が責任を持って、その品質や内容を保証するという強い確信を示すときに使われます。

息が合う(いきがあう)

意味

お互いの気持ちや調子がよく合い、協力できる。

共同作業や会話の中で、スムーズに連携が取れ、意図が通じ合う状態を表した慣用句です。

『慣用句』思考・理解の深まり

物事を深く考え、理解することは、私たちの成長に欠かせません。
何かを納得する瞬間や、頭を悩ませる状況、あるいは真実を見誤ってしまう心の状態など、思考や理解に関わる慣用句を紹介します。

エリカ

アイちゃんは、エリカに歯が立たない

本当に歯が立たないか、噛んで確かめてみようか?

アイちゃん

はいはい。ケンカしないの。

千鶴

腑に落ちる(ふにおちる)

意味

納得がいき、理解できる。

疑問や不明点が解消され、心から納得できる状態を表します。

頭を抱える(あたまをかかえる)

意味

解決策が見つからず、困り果てる。

難しい問題や深刻な悩みに直面し、途方に暮れている様子を表した慣用句です。

胸に刻む(むねにきざむ)

意味

忘れずに心に留めておく。

大切な教訓や感動的な出来事を、心の中に深く記憶し、決して忘れないようにすることを意味します。

目が曇る(めがくもる)

意味

物事の本質や真実が見えなくなる。

感情や偏見などによって、冷静な判断ができなくなり、物事の真偽を見誤る状態のときに使います。

歯が立たない(はがたたない)

意味

相手が強すぎて、とても太刀打ちできない。

自分の能力や力が及ばず、太刀打ちできないほど相手が優れていることを表す慣用句です。

『慣用句』努力と困難の乗り越え

目標に向かって努力する道のりには、必ず困難がつきものです。
しかし、それを乗り越えた時にこそ、大きな成長が待っています。
苦難に耐える姿勢や、ひたむきな努力、そして時には息抜きも必要であることを教えてくれる慣用句を紹介します。

エリカ

Umm……日本語難しい。歯を食いしばるってなに?

エリカが困ってる。

アイちゃん

まさに今の状況が歯を食いしばってますね

千鶴

歯を食いしばる(はをくいしばる)

意味

苦痛や困難に耐え、我慢する。

厳しい状況下で、苦しさに耐えながらも、弱音を吐かずに努力し続ける姿勢を表します。

汗をかく(あせをかく)

意味

努力して働く。

肉体的、精神的に苦労を伴う労働や努力をすることを表す慣用句です。

泥水をすする(どろをすする)

意味

極貧の生活を送る、または苦しい経験をする。

非常に辛く、困難な状況を経験することを例えています。

壁にぶつかる(かべにぶつかる)

意味

困難な問題に直面し、行き詰まる。

目標達成や問題解決の途中で、大きな障害に直面し、一時的に進めなくなる状況を表します。

手を抜く(てをぬく)

意味

仕事や作業を怠ける。

責任感なく、必要な手間や労力を惜しんで、いい加減な仕事をするときに使います。

『慣用句』情報の扱い方

私たちの周りには、様々な情報があふれています。
その情報をどう受け止め、どう伝えるかは、人間関係や物事の行方を大きく左右します。
情報の伝達や、秘密の管理、そして噂との付き合い方について考えるきっかけになる慣用句を紹介します。

あとでみんなで食べようと思ってたお菓子知らないですか?

千鶴
エリカ

クッキー?エリカは知らない。

どうしてクッキーって知ってるの?

アイちゃん

完全に口が滑りました

千鶴

口が滑る(くちがすべる)

意味

うっかり言ってはいけないことを話してしまう。

不注意や油断から、秘密や不用意な発言をしてしまうことを指します。

耳に入れる(みみにいれる)

意味

情報として聞く。

ある情報を人から聞いたり、知ったりすることを、受動的に表現する慣用句です。

煙に巻く(けむにまく)

意味

曖昧な言動で相手を混乱させ、ごまかす。

質問や追及に対して、はぐらかしたり、話をそらしたりして、相手を煙に巻くように惑わす行為を示します。

尻馬に乗る(しりうまにのる)

意味

軽率に他人の意見や行動に便乗する。

自分の考えを持たずに、安易に他人の後を追うことを、やや批判的に表現する慣用句です。

手の内を見せる(てのうちをみせる)

意味

自分の計画や秘密、持っている手札などを相手に明かす。

隠していた戦略や考えを、相手に全て打ち明けることを意味します。

『慣用句』状況・状態の変化

私たちの周りの状況は、常に移り変わっています。
物事の始まりや終わり、順調に進んでいるかと思えば、突然困難に直面することも。
様々な状況や状態の変化を巧みに描写し、今いる立ち位置を把握するヒントを与えてくれる慣用句を紹介します。

ごめんなさい。アイちゃんのお気に入りのお皿割っちゃいました。

千鶴

仕方ないですね。今日はいつもより良いお酒を飲めれば。酒に流してあげますよ。

アイちゃん
エリカ

じゃないの?

手を焼く(てをやく)

意味

扱いに困り、苦労する。

問題児の扱いや、厄介な事態に直面し、どう対処すればよいか頭を悩ませる様子を表します。

白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)

意味

多くの人の中から特別に選ばれる。

多数の中から、特定の目的のために選抜されることを、幸運な出来事として表現した慣用句です。

首を長くする(くびをながくする)

意味

今か今かと待ち遠しく思う。

何かが起こるのを、心から楽しみにしている様子を、首を長くして待つ姿に例えています。

幕を切る(まくをきる)

意味

物事の開始を告げる。

演劇の幕が開くように、ある出来事や活動が正式に始まることを表現した慣用句です。

水に流す(みずにながす)

意味

過去の出来事や過ちを許し、なかったことにする。

恨みや争いなどを根に持たず、清算して過去のことにするという意味の慣用句です。

『慣用句』時間・速度の感覚

時間は、私たちの生活に深く関わるものです。あっという間に過ぎ去る時間や、じっくりと積み重ねる時間。
時の流れや、物事の進行速度、そして時間とどう向き合うべきかを教えてくれる慣用句を紹介します。

エリカ

エリカはクラスで一番足が速い

そうなの?かわいそうに。

アイちゃん
エリカ

Why?なんで、かわいそう?

足が速いにはいろいろな意味があるんですよ。

千鶴

足が速い(あしがはやい)

意味

①動きが速い、②腐敗しやすい、③商品がよく売れる。

状況によって複数の意味を持つ慣用句です。前後の文脈でどの意味を示しているのか注意してください。

一日の長(いちじつのちょう)

意味

他の人よりも少し優れていること、または経験が少し長いこと。

わずかな経験や知識の差が、大きな違いを生むことがあるということを示した慣用句です。

時を稼ぐ(ときをかせぐ)

意味

時間を延ばして、有利な状況を作る。

猶予を得たり、準備期間を設けたりするために、時間を引き延ばす行為を表した慣用句です。

寝耳に水(ねみみにみず)

意味

全く予想していなかったことに驚く。

寝ている間に耳に水が入って驚くように、不意の出来事に非常に驚き、動揺する様子を表します。

『慣用句』能力・限界と向き合う

人はそれぞれ、得意なことと苦手なことがあり、物事には必ず限界があります。
自分や他者の能力、あるいは物事の限界とどう向き合うか、そしてそれをどう評価するかについて考えるきっかけになる慣用句を紹介します。

アイちゃん。お仕事忙しそうですね。

千鶴
エリカ

エリカが手伝ってあげようか?

猫の手も借りたいけど、エリカの手はいいや。

アイちゃん

歯が立たない(はがたたない)

意味

相手が強すぎて、とても太刀打ちできない。

自分の能力や力が及ばず、太刀打ちできないほど相手が優れている状況を表現した慣用句です。

猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)

意味

非常に忙しく、どんな小さな手助けでも欲しい状態。

人手が足りず、どんなに頼りない助けでもありがたいほどに、忙しい状況を表した慣用句です。

足元にも及ばない(あしもとにもおよばない)

意味

能力や実力において、はるかに劣っている。

相手と比較して、自分の実力がはるかに劣っていることを謙遜して表現するときに使われます。

大目に見る(おおめにみる)

意味

厳しく追求せず、多少の過ちを許す。

相手の失敗や欠点を、寛大な心で許容する姿勢を表します。

目に余る(めにあまりる)

意味

あまりにひどくて見ていられない。

人の言動や状態が、常識を逸脱しており、許容できないほどであるという強い不快感を表した慣用句です。

『慣用句』内省・後悔の気持ち

過去の行動を振り返り、反省することは、私たちの成長に繋がります。
しかし、時には後悔の念に囚われたり、恥ずかしい気持ちになったりすることもありますね。
自分の内面と向き合い、感情を整理するための慣用句を紹介します。

千鶴さん。機嫌悪いですね。

アイちゃん

心当たりはないですか?胸に手を当てて考えてみてください。

千鶴
エリカ

ちづる。アイちゃん、当てる胸がない。

ほう。

アイちゃん

胸に手を当てる(むねに手をあてる)

意味

自分の心に問いかけ、反省する。

良心に従って、自分自身の行動や考えが正しかったかを自問自答する様子を表した慣用句です。

頭が下がる(あたまがさがる)

意味

感心して敬服する。

相手の立派な行いや態度に深く感動し、尊敬の念を抱くことを表した慣用句です。

顔向けできない(かおむけできない)

意味

恥ずかしくて、相手に合わせる顔がない。

自分の不始末や過ちによって、相手に対して非常に申し訳なく、顔を合わせられないほど恥ずかしい状況のときに使います。

我に返る(われにかえる)

意味

興奮状態から冷め、我を失っていた状態から意識を取り戻す。

感情的になったり、ぼんやりしたりしていた状態から、冷静な自分に戻ることを示します。

まとめ:慣用句を使いこなして表現に彩を

今回はたくさんの慣用句をご紹介しました。
慣用句は、短い言葉の中に、私たちの感情や行動、そして人間関係や世の中の仕組みを巧みに表現する力を持っています。
その意味や背景を知ることで、日本語の奥深さを感じ、日々の会話や文章表現がぐっと豊かになるはずですよ。

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